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馬鹿太鼓その2

GWも終わりましたね。

みなさまはいかがお過ごしだったでしょうか?

私はというと山ごもりしたり、親戚が家に来たり、子供が熱を出してキャンプが中止になったりと、なかなか濃いGWでした笑

けどもその合間にもたまゆらで練習したり、藤野太鼓ハウスの春の音祭りに出演したりと、太鼓の活動は一応充実してたかと思います。

さて、以前にご紹介していた鹿皮ですが、その後の様子を写真とともに。

以前お伝えしたように、持って帰ってきた皮を洗浄し、その後は毛抜きのために石灰と塩を混ぜた水に突っ込んでおきました。

さて、そして次の休みの朝、いざオープン。



どうでしょうか?見た目はあまり変化ありません。



早速毛を抜いてみます。

手でむしるように抜いていくと…



おおっ!抜ける!

とりあえず手で引っ張れば大体の部分はするすると抜けていく。あっという間に周りが毛だらけに…。

しかしながら大人の雄鹿ということもあり、抜くとなるとかなりの範囲。本気でやると1日がかりです。しかもどうやら場所によっては毛根?が強いのか、手で引っ張っても全然抜けないところもありますし、抜けてもかなりの力作業。

これは大変だ…。

おそらく漬け込みをもっとしっかりやったり、ちゃんとした薬剤などを使えば綺麗に仕上がるのでしょうが、時間もなければ知識もない素人にはなかなか厳しい。もう一度漬け込もうかとも思ったけれど、ちょっと臭いも気になるようになってきました(ちょうど気温の高い日も続いていたので…)


ま、いいか。

ということで今回はとりあえず抜けるとこまで抜いて作業を先に進めようと思いまして、やってみました。

色々調べると皆さんナイフを使ったり、丸太に押し当てて削ぐ様に抜いたりと色々やっているみたいです。

そして色々と間に別件を挟みながらも作業を続けているうちに日が暮れて…



暗くて申し訳ないですが、大体こんな感じに。
これは先の写真と同じ、毛が生えていた側の写真です。

まだ周りの部分などは毛が生えてますが、もう正直面倒くさくなったのもあって、この辺りで次の作業に入ることにしました。臭いもかなり気になってきていたので…。

ま、ジェンベとか、周りに毛がふさふさしてたり、打面に薄っすら毛が生えてたりするやつもあるからいいでしょ笑

という感じで次の工程へ。

いよいよミョウバンなめしです。

そもそもなめすという言葉はよく聞きますが、実際のところどんな意味なのか?以下はウィキペディア大先生より。

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動物の皮は、一般にそのままだと固くなったり腐敗してしまったりする。これらを防ぎ、皮を柔らかくして耐久性や可塑性を加え、皮革として利用するために必要な作業がなめしである。なめし加工を施すことにより、単に動物の皮膚だった“皮”から、製品に使われる”革”へと変化する。

なめしの工程では、腐敗しやすい動物の脂を除き、たんぱく質(主にコラーゲン繊維)を変性させる。

(出展:Wikipedia)

ーーーー

なめすというとなんだか柔らかくするみたいなイメージがありますが、実際は上記の通り、加工しやすく柔らかくし、腐敗しない状態にする工程のことを言うようです。

ミョウバンなめしは上記の中でもたんぱく質を変質させるというところが目的。細かい化学式などは分かりませんが(調べてみたけれど難し過ぎる笑)皮のたんぱく質とミョウバンが結びついて変質し、不溶性の皮膜を作るとのことです。

これによって日に日に増す臭いや、獣臭さからもようやく解放されます。

というわけでネットや薬局でミョウバンを1キロほど手に入れ、さらに塩も新たなに1キロほど用意。

それを毛抜きした皮に刷り込むように塗っていきます。ちなみにこれらを溶かした水溶液につける方法もありますが、定期的に攪拌などをしなくてはならないようで面倒くさい。

そこで今回はたっぷりと皮の両面にミョウバンと塩を刷り込み、新聞紙でぐるぐる巻きに。



こんな感じです。※写真は後日のもの

このままの状態で2週間ほど放置しておきました。

そして約2週間後、いざオープン。







おおお、なんか太鼓の革っぽいです。

ミョウバンがついて硬くなってますが、ざっとサンダーがけしてミョウバンの塊を落とすとくにゃくにゃとした革になっております。

見た目もジェンベや海外の民俗音楽系の太鼓の革っぽくなっています。

この後、一度洗浄し、引っ張って伸ばした状態で、再度乾燥させてから目的に応じて使用したり、太鼓に貼る場合は乾燥する前に太鼓の胴にあてて張る作業へと入ります。

今のところは張る為の太鼓の胴が手元にない為、一旦この状態で保存しておりますが、サイズ的に張れても一尺くらいのサイズが限界かなーというところです。

小さい平胴とか、団扇太鼓とか、もしくはジェンベかといったところ。

しかしながらそれらの胴が我が家には今のところないため、どなたか余ってる胴などあれば譲ってください!笑

バリ島土産のジェンベもどきとかでも良いです。もういらないよーっていう太鼓の胴があれば是非私までご連絡ください笑


というわけで鹿を解体して持ち帰り、皮を革にする主な工程を自身の手でやってみました。

鹿を肉の部位ごとに解体して食べるまでの工程もそうですが、普段「どこかの誰かがやってくれている」工程の全てを自分で見てやってみるという作業は非常に得るものがあります。

今目の前にある太鼓が動物の一部から出来ているということをダイレクトに感じます。

その分、生命への敬意と道具への愛着が今までよりも強くなりますし、なによりもこれらの作業も含めて、クオリティの高い「商品」を見分け、そこに込められた知識や経験に目を向けて、敬意を持てる人間でありたいという意識が生まれます。

使う人間がその敬意を持ち合わせていなければ、やがてその文化はいつか絶えてしまう。

太鼓を伝統楽器と呼ぶのであれば、その伝統たる所以を理解していなければ、例えば海外に向けて胸を張って、これがJapanese drumだ!とは言えませんからね。

と、なんだか話がだんだんずれていきそうなのでとりあえず今日はここまで笑

今週末には、先日お逝きになった我らたまゆらの長胴太鼓の革張りも待っています。

この辺りのことはその報告も含めて、改めて書かせていただきます。

それでは!


※太鼓の胴あるよって人はコメントくださいね笑






















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